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Chart by 弓J

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2026年2発目のチャートはテクノDJとして永きに渡ってアンダーグラウンドシーンで活躍し、およそ4年の活動休止を経て現在はリスニングスペース「肆-YON-」を中心にセレクターとしても活動している「弓J」さんより!色々書き始めると能書きだけで画面いっぱいになりそうなので早速要チェックだ!

じっくり味わう電子音楽など5曲

1. ANDREW PEKLER – STEAM – ~scape
POLE 主宰のレーベル「~scape」から2002年リリースのアルバム『STATION TO STATION』収録。 エレクトロニカ周辺でDJを始めた頃に買ったレコードだが、今YONで改めて聴くと、緻密な音響、レイヤー、構成、そのセンスに驚く。昨年リリースのアルバムもコンセプチュアルで素晴らしい。

2. Speedy J – R2 D2 – WARP
他人と思えない名前のJさん。WARP LP 14番、1993年リリースのアルバム『Ginger』から。音の作りは今聴けばシンプルだが、そのシンプルな電子音のかっこよさは全く色褪せない。YONでかけると録音の良さがよく分かる。

3.Vladislav Delay – Latoma(villo rmx)-Echocord
Ricardo VillalobosとMax Loderbauerによるリミックス。天才3人集まったらそりゃあ凄まじくて、YONでも恐ろしい鳴り。Villalobos関連曲はムードマンもよくYONでかけてますが、やはり音の作り方が天才的に変態です。

4.RANDY BERNSEN – SIR YELLOW BIRD – Amc (Abra Music) 
ジャズギタリストRANDY BERNSENのデビューアルバム『Music for Planets, People & Washing Machine』から。ハービー・ハンコック、ボブ・ジェームス、ジャコ・パストリアスなど参加メンバーも豪華。ギターシンセと生音が絡み、曲展開に驚きもあってワクワクする1曲。ジャケとアルバムタイトルも秀逸。YONではもちろん、grassrootsあたりだとダンストラックとしてもかけます。

5.THE PLAYERS – SIRIUS- GT Music
最後に、最近では海外で人気が出てきているというJ-Fusionを1曲。1980年、CBSソニーからリリースのアルバム『ワンダフル・ガイ』収録。ナイスアルバムタイトル。当時CBSソニーが制作していた高品質レコード「master sound シリーズ」の1枚で、中のスリーブに「(中略)〜あらゆる工程で現在考えられる最高の状態で録音されています」とあるのがアツい。YONでは音色がツヤツヤに聞こえます。

This Chart by
弓J


2003年より都内で活動。過去には青山OATHでのテクノパーティ「NYE(ナイ)」、渋谷KOARAでのテクノ・ハウスパーティ「S」などを主催。東高円寺grassrootsでの「MSJ」参加時にはFUSION・国産AOR周辺をプレイし、それをきっかけに2019年春、Mix CD『Mellow筋 01』(3E STUDIO)をリリース。現在は神保町のディープリスニングスペース「肆-YON-」にて毎月レコードセレクターとして参加中。

▼Mixcloud
https://mixcloud.com/yumi_J/

弓Jさんプチインタビュー

1.原体験的なパーティー、もしくはDJとして強烈に影響を与えられたパーティー体験を、教えてください。
 新宿Liquid Roomでのパーティーの数々。「Loopa」「CHAOS」「Reel Up」「X-tra」などなど。Yellowのパーティーも色々。 その頃に、この世界の多様性と平等と寛容と平和をダンスフロアから学びました。 恵比寿へ移転後のLiquid Room「House of liquid」に通い出して、HOUSE(という概念)が私の中で始まりました。 靴と靴下を脱いで、裸足で踊るのが友人との間で流行ったことを覚えています。帰りは真っ黒になった足をトイレの手洗い場で洗ってからいつも帰っていました。行儀が悪くて最高ですね。ある意味でこれもHOUSEです。

2.およそ4年のDJ休業後、カムバックされた弓Jさん。今後のDJ活動について、教えてください。
 YONでのセレクターを楽しんで続けていきたいです。 贅沢なリビングルームのような場所でリラックスして皆でじっくり音楽を聴く体験は、脳みそだけが過剰に働きがちな現代の生活の中で、フィジカルな体験としてより大切だと思っています。音楽の前だと初対面の人とも話が弾むしね。 お呼びがかかればもちろん別の場所でDJも。四つ打ちも。 無理なくマイペースでやります。

告知

・Mix CD『Mellow筋01』、Los Apson?で発売中。
https://losapson.shop-pro.jp/?pid=142570420
・決定しているdj予定

4/23(木)CONTEXT FORCE @FS.Music Salon


あとがきby管理人

 まずは氏と管理人の関係性について説明いたしましょう。弓Jさんと初めて出会ったのはちょうど、バイオグラフィーにもある「S」の初回、今は無きSOFTに遊びに行った時のこと(その後SOFTはHOT BUTTERD CLUB→Violettaと変遷していく)。当時エッジィなテクノパーティーとして知る人ぞ知るパーティーであった「NYE」。そのクルーとして弓Jさんの名前を認識していた私は、先輩同伴のもと大人たちの集う空間に足を踏み入れたのでした。サイボーグの様な装いで、必殺ストイックテクノでフロアをロックしていた弓Jさん、幸運にもその日会話することが出来、ストイックテクノとは打って変わって気さくな方だったので衝撃を受けたものでした。それからというもの、日々踊りにいったり意を決してDJ出演をお願いしたり、僭越ながらお呼ばれして緊張したりと、そういった関係性で、ありました。…深堀りすると長くなるのでここまでで。笑
 寄せていただいたチャートは、アンダーグラウンドなテクノシーンの最前線で活躍されていた弓Jさんの、お休みを経た現在地が伝わってくるセレクト。「肆-YON-」というフィルターを通じたテクノの再解釈と、現行のリスニングシーンの一端を味わえる選盤で、一曲一曲から空間の情景が浮かんでくる。
 弓Jさんが現在活動の中心としている「肆-YON-」。その音響は私が説明するまでもないほどの高水準ですが、空間がとても素敵なので、「たまにはゆっくりじっくり一曲一曲に耳を傾けたい」という方にこそ、ぜひ足を運んでみていただきたいなと思います。昨今シーンを形成しているリスニングスペースも色々ですが、サウンドシステムの豪華さと対照的な、空間の敷居の低さもまた素敵です。

超高級サウンドシステムとこだわり抜いたセッティング、そしてセレクターのチョイスが一体になったサウンドを、肩肘張らずに堪能できるディープリスニングスペース「肆-YON-」

 話は少し逸れて、管理人がいつも驚きを感じること。それは弓Jさんの音に対する言語感覚です。皆さんは、「音色のつやつやさ」を感じ取ることが出来ますか?自分は、まだその境地に居ないことを実感しています。その昔、弓Jさんが、パーティーの告知に「私も、毛穴を開いて音楽を感じようと思います」と、書いてあったことがあって、「毛穴から音楽を感じるのか!!凄すぎる!!」と思ったこともありました。良い思い出だ。。
 リスニングスペースという新しいシーンに携わりながら、コンスタントに四つ打ちシーンからもラブコール有り。カムバックした「株式会社クラブ界」の新規事業部に属しながら、かつての部署からも引きがある様なシゴデキ感。このチャートを読んで弓Jさんを知ったヘッズは、今後の活動を要チェックだ!
 つきましては弓Jさんを迎えて、4/23、四つ打ち部の方で、Party開催致します。弓Jさん、Satoshi Onishiさんという経験豊かなディガーを迎えて、Sayuriさんとで、脳がほぐれる小躍りな一夜をお届けします。こちらも要チェック!

【CONTEXTFORCE】

Venue: FS.Music Salon @fs.tokyo
Date: 2026/4/23(thu)
Open: 19:00
Door: 1500yen with 1drink
※All payment cashless only

Line Up:
弓J
Satoshi Onishi
Sayuri
PECORINO D

 次回の更新は幾人かの先輩の内、先に原稿をいただいた方からアップ予定!次は誰なのかを予想した上で要チェックだ!